Hand-made flute
Ryohei TOMOEDA's hand-made flute / Key : A
演奏音源(インディアンフルート即興演奏)
Indian Flute played by Ryohei TOMOEDA
Rec. on 2015.01.19 Improvisation on Am
自作の笛で演奏
Rec. on 2014.02.03 Improvisation on Gm
由 来
試作品と工具
Indian Flute は、北米大陸のインディアン、ネイティブ・アメリカンと呼ばれる人々が、古来愛好してきた木製の縦笛です。
若い男たちが夜に、想いを寄せる女性の家の前で手作りのこの笛を吹き、音色を捧げたと伝えられます。
素材はアロマティック・シダー(米杉)、ウォルナット(胡桃)、バーチ(樺桜)、ジュニパー(西洋杜松)などが用いられます。
R.T. が愛用するインディアンフルートも手作りです。
2012年2月、赤松の材で作りました。
作り方
製作中の1号機
インディアンフルートは、角材を二つに割って、それぞれ内部を丸くくり抜いて、リード部を作り、元通りに貼り合わせ、外部を丸く削って成形します。
その後に指穴を開けます。
メーカーや数少ない愛好家は、それらの工程のほとんどを機械でやってしまうようです。
が、R.T. はすべて手作業で作りました。
市販品をモデルにして図面を引き、ノコギリ、ノミ、カンナ、小刀、彫刻刀、サンドペーパーだけで仕上げました。
こだわり
一号機を作ったときに出た削りくず
接着剤はにかわを使いました。
ワックスはくるみの実を砕いて絞って油を採り木蝋と練り合わせ、純正ハーブエッセンスを加えて作りました。
2号機は外部成形にペーパーを使わず、カンナだけで仕上げました。
ちょうどその頃感銘を受けていた飛鳥時代の建築手法に近づきたかったのです。
ワックスもかけてません。
手作りの天然素材だけで作った笛を吹く体験は、原生林に分け入る体験と似た感覚があります。
難関突破
チューナー
オカリナでもインディアンフルートでも、ピッチを正確に仕上げることは最難関のひとつです。
音色と違い、ピッチはごまかしがききません。
写真は、初めて作った1号機のピッチがねらった440Hzにぴたっと決まった瞬間です。
奇跡だ!
バード
桜のバード
インディアンフルートのリード部には、バードと呼ばれる取り外し式の気流調節機構が備わっています。
これがこの笛の最大の特徴です。
バードの微調整は、音色作りの要と言えます。
R.T. のインディアンフルート作りは、市販のインディアンフルートに手製のバードを付けることから始まりました。
いろんな木の廃材で作りましたが、ヒノキ、桜、そして意外なことにラワンがいい音が出ました。
桜のバードは、枝の皮をそのまま生かして仕上げました。
やわらかい音色です。
演奏スタイル
2号機=E管
インディアンフルートを吹くときは、もっぱら即興演奏をしています。
一本の木の笛が、この魂と大地を繋いでくれます。
今このとき自転し太陽系を周回する地球に立ち、時計時間を離れ、時々刻々姿を変えるこの世界の有様を、行く雲のようにリアルタイムで表現したいのです。

マイ生徒さんが描いてくれたポートレート